在宅医療に関する基礎知識~在宅医療で何ができるのか~
このページでは、「在宅医療に関する基礎知識」を紹介しております。「在宅医療でできることは何か」・「在宅医療を受けるうえで知っておきたいこと」を知りたい方はぜひご覧ください。
在宅医療は、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、医師の指示のもと、それぞれの専門知識をもつ医療職が連携し、ご自宅を訪問することで、専門的なサービスを受けられます。
在宅医療を利用できる方(例)
- 難病などで療養が必要
- 慢性疾患などでできる限り家で過ごしたい
- たんの吸引などが頻繁に必要など
訪問できる場所
- 自宅
- 年齢、疾患、病状によっては自宅以外の高齢者住宅等のお住まいにも訪問してもらうことができる
在宅医療で受けられる主なサービス
在宅医療で受けられるサービスには、下記のようなものがあります。
(参考:厚生労働省 在宅医療に関する普及・啓発リーフレット)
訪問診療
通院が困難な方のご自宅に医師が訪問し、診療を行います
訪問歯科診療・訪問歯科衛生指導
通院が困難な方のご自宅に歯科医師・歯科衛生士が訪問し、歯の治療や入れ歯の調整等を通じて、食事を噛んで飲み込めるよう支援を行います。
詳しくは、在宅歯科医療推進連携室(0952-25-2291)へお問い合わせください。
訪問看護
※医師の指示のもとで実施
看護師等がご自宅に訪問し、安心感のある生活を営めるよう、処置や療養中の世話等を行います。
訪問薬剤管理指導
※医師の指示のもとで実施
通院が困難な方のご自宅に薬剤師が訪問し、薬の飲み方や飲み合わせ等の確認・管理・説明等を行います。
訪問によるリハビリテーション
※医師の指示のもとで実施
通院が困難な方のご自宅に、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が訪問し、運動機能や日常生活で必要な動作を行えるように、訓練や家屋の適切な改造の指導等を行います。
在宅医療介護連携推進事業とは?
医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるよう、地域における医療・介護の関係機関が連携して、包括的かつ継続的な在宅医療・介護を提供することが重要という考えのもと実施されています。
(平成27年より実施)
関係機関が連携し、多職種協働により在宅医療・介護を一体的に提供できる体制を構築するため、都道府 県・保健所の支援の下、市区町村が中心となって、地域の医師会等と緊密に連携しながら、地域の関係機関の連携体制 の構築を推進しています。
(参考:厚生労働省老健局老人保健課)
地域包括支援センター
地域住民の方のご相談は、お住いの地域の地域包括支援センターへお問い合わせください。
武雄市
福祉部 健康課 たっしゃか係 電話:0954-23-9135
大町町
福祉課 高齢者支援係 地域包括支援センター(美郷内) 電話:0952-82-3187
江北町
福祉課 電話:0952-86-5614
白石町
長寿社会課 高齢者係 電話(直通):0952-84-7117
在宅医療を受けるうえで皆様に知っていただきたいこと
「人生の最終段階について考えたことはありますか?」
住み慣れた自宅等で最期を迎えたいと55%の方が希望していますが、実際の死亡場所は病院が80%を占めています。
在宅医療を行う専門職は、ご本人だけでなくご家族も支え、自宅で最期を迎えることへの不安や苦しみを和らげます。在宅医療を受けていても、思いが変わったら入院や入所に切り替えることもできますので、ご安心ください。
住み慣れた自宅等で最期を迎えたいという思いが尊重してもらえるよう、もしもの時に備えて治療やケアについて周囲の方に話しておくことも重要です。この話し合いのことを人生会議といいます。
人生会議
命の危険が迫った状態になると約4分の3の方が、これからの治療やケアなどについて自分で決めたり、人に伝えたりすることができなくなると言われています。
治療やケアに関する考えを、あなたの大切な人と話し合っておくと、もしもの時に、あなたの考えに沿った治療やケアを受けられる可能性が高いと言われています。
(参考:これからの治療・ケアに関する話し合い―アドバンス・ケア・プランニング―人生会議)